儒家の典籍は多々ありますが、その中でも「中庸」と「大学」は特別の意義を持つ必読書として、江戸期から扱われてきました。

南宋の時代に入り、儒教は、約千年の眠りから覚めたかの様に大変革を遂げ、東洋思想の中心思想として、特にわが国日本で飛躍的発展を見せました。

 

江戸期の日本と江戸の偉人を深く理解するためには、「朱子学」を熟知することは必須であり、その行動の源泉としての「朱子学」に多くの理解のヒントが在ります。
その「朱子学」を理解するには、その第一歩が「中庸」、「大学」を読むことです。
特に「中庸」は、「処世の書」といわれていた儒教書に画期的な「思想の書」として登場し、その高さと深さは他を圧しているといわれました。
　　
今回その「中庸」を、私の特性である「易しく」を主眼に、「この世の根源を説く」ことを大切にして読んでみました。特に「立派な人間（聖人・君子）」とは、一体どの様な人物か」、そして「聖人・君子になる為には何をどの様にしたらよいのか」について、より明確により具体的に読んでいます。
是非人生の豊かさの為にも是非お読み下さい。
必ず何らかの気付きがあることと思います。

　

同シリーズ『「書経」講義録』『「大学」に学ぶ人間学』とともに、より良き人生の手引き書としてお読み戴ければ幸いに存じます。

　

　　

何卒宜しくお願い申し上げます。